保険という言葉を聞くと、あなたはどのようなイメージをしますか?
多くの人が苦手意識を持っている保険ですが、ここでは自分で保険を選んで契約することができるように解説していきます。
☑️保険は契約した方がいいの?
☑️どんな保険に入ればいいの?
☑️保険にはどれくらいの保証を持たせればいいの?
悩みはいくつも出てくると思いますが、結論から伝えると保険は入った方が良いです。
ただし、契約するべき保険は次の3種類だけです。
①掛け捨ての生命保険
②自動車保険(対人対物の損害保険)
③火災保険
それでは、なぜこの3つだけが必要なのかを詳しく説明していきます。
そもそも保険に入る意味とは
多くの人は、保険の意味を理解せずに契約をしています。
まずは保険を契約する前に保険の意味を理解して、自分に必要なものなのかを判断することが重要です。
金融広報中央委員会が金融リテラシー調査というアンケート調査を行っていますが、このアンケートに出てくる質問を参考に、保険の意味を考えてみたいと思います。
まずは、アンケートの質問内容を見てみます。
Q:保険の基本的な働きに関する次の記述のうち、適切なものはどれでしょうか。
1.リスクの発生頻度は高いが、発生すると損失が大きい場合に有効である
2.リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合に有効である
3.リスクの発生頻度は高いが、発生すると損失が小さい場合に有効である
4.リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が小さい場合に有効である
5.わからない
適切な選択肢はどれかわかりますか?
答えは2の「リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合に有効である」になります。
保険の本質とは、まさしくこれだと思います。
ちなみに、2の選択肢を選んだ人は49%です。
約半数の人は、保険の基本的な働きを分かっていないともとれます。
この部分はとても重要なので、もう少し詳しく解説していきます。
保険の種類から考える、リスクの発生頻度と発生損失を図にまとめてみました。

生命保険で考えてみると、発生するリスクは「死亡」です。
発生頻度としてはかなり低いですが、本人が家族の収入を支えている大黒柱である場合、残された家族が生活できないという損失が発生します。
この損失は子供がいれば成人するまでの長期間に及ぶため、金額としてはかなりの額になります。
同じように自動車保険であれば、相手の損害に対する莫大な慰謝料が必要な事故というのは、発生する頻度は高くありません。
しかし発生した際には、ケースにより数億円という慰謝料が必要な場面も存在します。
数億円という多額のお金を支払うことになれば、生活ができなくなるのは言うまでもありません。
保険の基本は「リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合」にだけ備えることができればいいのです。

もし保険を契約しようと考えた場合、上の図の右上部分に該当するかを自分で判断しましょう。
契約している保険が当てはまれば、それは意味のある保険になります。
リスクから考えれば契約すべき保険は3種類
私がリスクの発生頻度と発生損失から考えた、契約するべき保険は次の3つです。
①掛け捨ての生命保険
②自動車保険(対人対物の損害保険)
③火災保険
①掛け捨ての生命保険
死亡に対するリスクに備えるのが生命保険です。
医療保険などの特約が付くものは本来の目的と違います。
貯蓄型の生命保険ももちろん目的違いで、これらの目的は貯蓄です。
目的としても違いますが、そもそも本来必要になる死亡に対する補償が無かったり、死亡の保証が薄いというデメリットもあります。
保険の意味から考えれば、死亡時に必要な保証が確保できなければ意味はありません。
貯蓄型は満期にお金が支払われる代わりに、死亡時の保証額が低くなってしまうのです。
このことからも掛け捨て保険で、何かあれば必要な保証がしっかりと受けることができれば問題ないのです。
付け加えると、残された家族が居ないのであれば生命保険自体も要検討です。
独身であったり、お金を残す必要がなければ契約する意味は少なくなります。
②自動車保険(対人対物の損害補償)
先ほど説明したように、多額の慰謝料に対応できる保険であれば問題ありません。
対人・対物無制限という内容は聞いたことがあると思いますが、これを満たしていれば基本的に大丈夫です。
自動車保険には、車両保険という修理に必要な金額を保証する保険も存在します。
車両保険は修理にかかる金額を保証するもので、修理ができないからといって生活が成り立たなくなる損害は考えられません。
新車であったり高級車に乗っている人は、修理する時にお金がかかるから車両保険も必要だという声もあるかと思います。
しかし、移動手段の一つである車を選択する理由はあっても、それが新車や高級車である必要はありません。
見栄や快適さを求めるから、車両にかかる費用が高くなるのです。
その高くなった部分の保証を補うのは、必要経費ではなく浪費と同じになるので、本来必要な保険の意味とは違います。
車は移動手段というだけで、乗って移動できれば目的は果たせます。
付加価値を付けるということは、本来考えなくても良い保険が候補に入ってきてしまうリスクが生まれると知っておくべきです。
③火災保険
火災で家や家財に被害を受けた場合、建て直しや家財のそろえ直しなどに大きなお金が必要になります。
火災が発生する確率は低いですが、発生した際の損失は大きくなるので保険で備えるのが理想です。
そもそも、賃貸であれば契約時に加入したり、持ち家であれば住宅メーカーから火災保険を紹介されて契約をしている人が多いと思います。
保険は契約しているので問題ないのですが、保証内容や保険料を見直す必要はあります。
紹介されたりした保険というのは、紹介した人にメリットがあるという罠が隠れていたりするからです。
また、自分の生活環境によっては過不足がある場合もあるので、自分にあっているかの確認は必要だと思います。
保険料に関しては一括見積もりサイトで保険の相場を確認できるので、比較をしてみるのもいいかと思います。
保険そのもののリスク
実は保険に契約することで発生するリスクも存在します。
①貯蓄や投資に回すお金が少なくなる
②お金が必要な時に使えない場合がある
もしもリスクに遭遇した時には助けてくれる保険ですが、闇雲に保険契約しているだけではリスクを発生させてしまう危険があります。
保険で備える場合、保証を充実させれば保険料は上がります。
生命保険に関する全国実態調査をみると、生命保険(個人年金保険を含む)の世帯年間払込保険料は平均38.2万円です。
生命保険でこれだけの金額ですから、その他の保険料も加えるとかなりの金額になります。
保険料が大きくなる場合、リスクとして生活費に占める保険料の割合が高くなります。
これは預金や投資などの資産形成に回せる金額が減るということです。
さらに預金が少ないとあるリスクが生まれます。
一時的にまとまったお金が必要な時に、必要なお金を用意できなくなるリスクです。
家電が壊れて買い換えなければダメな時、車を新しいものに乗り換える時、家のリフォームが必要な時。
ある程度の金額が必要なのに手元にお金がないと困ります。
そんな時にクレジットやローンなどに頼ってしまう人もいますが、それでは生活が苦しくなっていくだけです。
このように預金が少ないことから、負債を増やしてしまうというリスクに発展していくのです。
世の中には貯蓄型保険というものがあり、これは貯蓄だと考える人も少なくありませんが、この保険にもリスクが存在します。
貯蓄型保険は、満期でないと解約時に元本割れしてしまうという部分です。
お金が手元に欲しいのに、解約することで損をしてしまう。
それなら解約せずに別のところでお金を調達しようと、ローンに頼ることもあるのではないでしょうか。
このように保険を契約するデメリットも考え、次のようなことに注意しましょう。
☑️保険は必要最低限の保証を確保、預金などの流動性があるお金をある程度確保しておく
☑️一定期間引き出せない保険は、積立ができる代わりに融通の効かないお金になってしまう
自分が契約している保険の確認を始めよう
保険について説明しましたが、自分が契約している保険を改めて確認しましょう。
保険の働きは次のとおりです。
リスクの発生頻度は低いが、発生すると損失が大きい場合に有効

この働きから、考えるべき保険は次の3つです。
①掛け捨ての生命保険
②自動車保険(対人対物の損害保険)
③火災保険