投資信託は数ある投資の中でも、高い安定性とリターンを狙える魅力があります。
それに加えて簡単でやさしいとあれば、始めない理由が見当たりません。
結論から言えば、「初心者は投資信託を始めて、長期で積立運用すれば間違いない」になります。
結論が分かったとしても自分が実践する投資ですから、仕組みや特徴は少なくとも理解しておきましょう。
様々な投資を勉強・実践してきた私が、あなたのために分かりやすく解説します!

みっちー(@dekiru_55)
この記事を読めば、投資信託の基礎が分かります。
次のステップは実践になってきますが、基礎が分からないと混乱する部分もあるので、しっかりと理解しておきましょう。
最後は口座開設まで実行して、投資家の一歩を踏み出します。
投資信託はどんな投資?

投資信託とは、投資家から集めたお金を運用のプロにお願いして、代わりに運用してもらう金融商品です。
運用自体はプロにお願いできますが、投資家である私たちはどの商品を買うかを選ぶ必要があります。
商品には数千もの種類があり、その中から自分で買う物を選ばなければなりません。
投資には債券や株式など様々な種類がありますが、投資信託はこれらをまとめて買うことができ、商品ごとに内訳などが違うので数が多いのです。

投資信託はひとつの商品に様々な投資先が含まれるため、次のような投資が簡単にできてしまいます。
☑︎全世界の株式に投資
☑︎債券・株式・不動産へ均等に投資
☑︎特定の国の株式全体に投資
☑︎先進国の株式や債権に投資
☑︎新興国の株式や債権に投資
投資信託を買うだけで運用はやってくれるし、分散投資も簡単だから初心者に適しています!
投資信託を始めるための予備知識

以降の解説では専門用語が出てくるので、先に用語の解説から始めます。
ファンド
ファンドとは、投資信託の商品のことを指します。
「国内株式ファンド」であれば、国内の株式が入っている商品です。
先ほども説明したように、債券や株式、国内外など、詰め合わせ商品の内容は多数ありますが、大きく分ける2つに分類できます。
インデックスファンド
インデックスとは指数のことで、指数に連動した商品をインデックスファンドと言います。
指数と聞いてもイメージできないかもしれませんが、次のような言葉は聞いたことがあると思います。
・TOPIX(トピックス)
・日経平均株価
・NYダウ工業30種(ニューヨークダウ)
・ナスダック
例えばTOPIXは東証株価指数のことで、東京証券取引所第1部に上場する全銘柄を対象としたものです。
全銘柄とは2000社以上(2021年2月現在)もあり、トヨタ自動車や三菱商事などの有名企業が数多く含まれています。
アクティブファンド
アクティブファンドとは、指数を上回る運用成果を目指すファンドです。
運用成果を上げるには株式銘柄を厳選して、売買するタイミングを狙った運用が必要であるため、インデックスファンドより手間がかかります。
この手間が運用コスト(手数料)に反映されるため、アクティブファンドの方が手数料が高くなります。
ちなみにインデックスファンドを上回る成果を目指してはいますが、実際のところ上回っている商品はごく一部です。
手数料
投資信託に関する手数料には次の3つがあります。
販売手数料
これはファンドを買うときに発生する手数料になります。
手数料は商品によって0〜数%と違い、このパーセントが購入金額にかかってきます。
販売手数料が0円の商品も数多くあり、手数料0円のことを「ノーロード」とも言います。
信託報酬
信託報酬は、ファンドの運用や管理のために発生する手数料のことです。
これも商品によって違いがあり、年○%という形で資産全体の金額に対してかかります。
信託財産保留額
信託財産保留額は、ファンドを途中で解約する(現金に変える)ときに発生する手数料です。
これも解約した額の○%という形で手数料がかかりますが、0円のファンドも多くあります。
換金手数料なしと書かれたファンドは、この信託財産保留額が0円のものになります。
投資信託を選ぶべき4つの理由

投資信託の知識が増えたところで、次は投資信託を選ぶべき理由を解説します。
選ぶべき理由は下の4つです。
①購入までのステップが簡単
②少額から始めることができる
③ひとつのファンドで幅広い分散投資ができる
④投資に費やす時間が少なく、時間を有効活用できる
①購入までのステップが簡単
投資信託を買うまでの流れは次の3ステップです。
STEP1:証券口座の開設
STEP2:ファンドの選定
STEP3:購入手続き
STEP3の購入手続きの際に積立注文を選んでしまえば、あとは毎月自動的に注文をしてくれます。
自動なので買い忘れる心配もなく、着実に資産が増えていきます。
②少額から始めることができる
証券口座を使う場合の購入額は100円以上で、金額を1円単位で指定できます。
毎月1,000円をコツコツ貯めることもできますし、自分に無理のない範囲で設定ができるのはポイントです。
③ひとつのファンドで幅広い分散投資ができる
インデックスファンドの部分でも解説しましたが、指数に連動するファンドを購入するということは、指数に関連する企業全てに投資していることと同じです。
ファンドの内容が全世界を対象にしていれば、文字通り世界中に投資していることになるので、幅広く分散していることになります。
④投資に費やす時間が少なく、時間を有効活用できる
①で自動的に積立注文をしてくれるとありましたが、これにより投資に時間を取られることが無くなります。
空いた時間は副業などの時間に当てることができるため、投資に回すお金を増やす作業に使えます。
投資信託のデメリット

色々なメリットを書きましたが、もちろんデメリットも存在します。
デメリットは次の2つです。
日々のキャッシュフローは改善されない
投資信託は安定的に利益を期待できる投資ですが、口座の残高が増えるだけで毎月使えるお金が増える訳ではありません。
株式投資などでは、配当金という定期的に手元に入ってくるお金(キャッシュフロー)がありますが、投資信託には基本的にそれが無いのです。
投資をする目的を明確にしないと、途中で解約してしまう原因にもなるので注意しましょう。
利益を生み出しにくい(または利益にならない)商品がある
投資信託には数多くのファンドがあると説明しましたが、ファンド選びを失敗すると残念な結果になってしまいます。
インデックスファンドとアクティブファンドの分類では、アクティブファンドの方が結果が良くないというデータがあり、選ぶべきではありません。
また、投資信託は配当金が基本的にないと書きましたが、「毎月分配型」を売りにしたファンドも存在はします。
しかし毎月分配型は、自分が投資したお金の中から分配金を出す意味のないファンドもあるのです。
デメリットを回避する方法

デメリットの内容から回避する方法をまとめると、「投資の目的を明確にして、良いファンドを選ぶ」になります。
具体的な方法としては、「人生設計」と「ファンドを選ぶ知識を学ぶ」を実践する必要があります。
人生設計については、こんなことを明確にしていきます。
☑︎人生でどんなことをしたいか
☑︎普段の生活でどんなことを楽しみ・趣味にするか
☑︎どんな仕事をして、どのような収入を確保するか
☑︎ライフプラン(特に結婚や子供、住宅や老後などの大きな支出にかかわること)
☑︎自分が本当に欲しい物の見極め
早めに自分の人生設計をしっかり考えてみましょう!
ファンドを選ぶ知識を学ぶについては、頑張って勉強するしかありません。
このブログを見て基礎知識をつけ、さらに関連書籍を読んで知識を深めることが重要です。
投資信託で最も重要なポイントはファンド選び

投資信託で最も重要になるポイントはファンド選びになります。
ファンド選びが重要になる理由は次の3つです。
①アクティブファンドや毎月分配型のファンドを選ぶと資産が増えないから
②投資信託でかかる手数料が運用結果に大きく反映されるから
③自分のリスクに合わせたファンドの組み合わせを判断する必要があるから
①は上で解説したとおり、資産の増えないファンドを選んでは失敗です。
手数料については、「購入」「保持」「売却」のときに発生すると書きました。
保持の手数料に関しては毎年かかってくるため、年1%の手数料であれば利回りを1%少なくするのと同じです。
どの手数料もなるべくローコストのものを選ぶことが、投資信託には重要になってきます。
③は投資信託を継続するために重要になります。
お金が不足したときに毎回投資信託を取り崩すようでは、効率的に資産運用ができません。
自分のリスクをしっかり把握して、それに合わせたファンドを選ぶ必要があるのです。
投資信託のファンド購入は証券会社一択!

投資信託のファンドは、郵便局や銀行、証券会社で購入することができます。
郵便局や銀行などは身近で行きやすいと考えてしまいますが、対面で接客をしてくれる代わりに手数料が高いこともあるので注意が必要です。
他にも、自分が欲しい商品ではない違う商品を勧められたりと、煩わしい部分も多いのでオススメはできません。
そうなると第1候補にあがるのは証券会社になるので、証券会社で「証券口座」を開設します。
証券口座があれば投資信託はもちろん、株や債券などの商品も購入することができます。
口座開設を申し込んで投資を始める準備をしよう

投資初心者が開設するべき証券口座は「楽天証券」と「SBI証券」の2社です。
楽天証券は投資信託に対する特典も多いので、投資信託と相性の良い証券口座になります。
つみたてNISAの口座も同時に開設できるので、一緒に申し込みをしておくと楽ですよ!