☑️セミリタイア後の生き方
☑️セミリタイア後の生活費
☑️セミリタイアまでに必要な資産額
☑️いつ頃からセミリタイア生活を送りたいか
いきなり全ての目標設定が決まることはありません。
セミリタイア生活に向けて活動しているうちに、今までの考え方が変わることもよくあります。
まずは、どんなことを決めないといけないか、どんな生活になるのかのイメージができればいいと思います。
セミリタイア生活のイメージを今より具体的にしていきましょう。
セミリタイア後の生き方
まずは最も重要な項目、セミリタイア生活に求めるものを考えていきます。
セミリタイア生活を考えたということは、今の生活に少なからず不満や疑問を抱いている部分があるはずです。
・気持ち的に余裕のある生活を送りたい
・今の仕事が自分には向いていない
・予定が合わず旅行に行けない
・趣味の時間が取れない
・仕事や家事が忙しく家族との時間が取れない
・今の生活を維持するだけでお金に余裕がない
・老後の生活が不安
このような悩みを抱えている人は、セミリタイア生活を目指す価値があると思います。
また、セミリタイアをしない選択をする結果であっても、セミリタイア生活の考え方は人生を豊かにする力があります。
ここでは次のようなことにフォーカスして、セミリタイア後の生活を考えてみましょう。
①人生でやりたいこと
②生活の質
③仕事のあり方
①人生でやりたいこと
上で不満や疑問に思うことをあげましたが、これらはあなたの人生にデメリットしか与えません。
合わない仕事を続ける→自分がやりたい仕事に出会えず終わる
趣味の時間が取れない→趣味ができず、新たな挑戦の機会さえ失う
家族との時間が取れない→子供との幼少期に関わる時間が減る、若い時にしかできない経験の機会を失う
やりたいことが出来なかった人生、これは後悔に繋がります。
私の人生の目標として、後悔のない人生を送ることが前提としてあります。
やりたいと心から思ったことは全てやる。
これこそが自分の人生を最も充実したものにする考え方です。
②生活の質
セミリタイア生活という性質上、毎月大量のお金が生まれる訳ではありません。
もし、お金持ちになって好きなものを好きに買える自由が欲しいというのであれば、セミリタイアを目指さずに一発当てて大金持ちを目指してください。
ちなみに、セミリタイアをして生活を続けていくということは、一般的な家庭支出より明らかに金額を抑えた生活を送ることになります。
多くの人が送るような生活を求めているのであれば、この場合もセミリタイア生活を目指さない方が良いです。
ただし、セミリタイア生活を選ぶのであれば、多くの人が諦めてしまう夢や目標を実現できる可能性が高まります。
支出を制限する代わりに、他の人が手に入れることが難しいものを得るイメージです。
支出の制限と言っても、何でもかんでも我慢するという訳ではありません。
・自分が本当に必要な物にお金を使う
・そうでないものにはお金を払わない
このことを意識すると、お金を使うことが自分の幸福度を高める要因にもなってきます。
③仕事のあり方
セミリタイアを考えたということは、多くの人が仕事に不満や疑問のある人なのではないでしょうか?
セミリタイア後の生活でどんな仕事(収入の確保)をするか、これも重要な部分になります。
自営業か雇用か、週に数日働くかフルタイムで働くか、セミリタイア生活なら働き方も自由です。
給与が少なくても自分がやりたいと思う仕事をする
アルバイトで勤務時間を選んで仕事をする
フリーランスとして仕事をする
自分で起業して仕事をする
仕事について考えてみると、多くの人が雇用される人生を選んでおり、多くの人が一度就職すると継続可能なタイミングまで続けます。
そして多くの人は自分にあった職業・職場なのかと、働き方について悩みます。
考えてもみれば、就職先を選ぶタイミングは社会もよく分かっていない高校や大学卒業時です。
自分がどんな生き方をするか、好きな分野もよく分からない中で、合ってる仕事が選べるとは思えません。
しかし、多くの人がそのタイミングで決断して、時には自分を犠牲にしてまで続けます。
こんな仕事のあり方は嫌だなと思い、仕事を好きに選んで好きに変えることができる環境は理想でした。
この理想の環境とは、まさにセミリタイア生活で手に入れることができる環境です。
一定額の収入が保証→転職するハードルが下がる
好きだけど収入が少ない仕事→生活費が抑えられており生活が可能
セミリタイア生活なら好きなことを仕事にできますし、続けていくハードルも下がります。
セミリタイア後には、ぜひ自分がやりたかった仕事を選んでいきましょう。
そのためにも、まずは自分がどんな仕事をしたいか考えてピックアップすることも重要です。
セミリタイア後の生活費
セミリタイア後の収支の原則は、確実にマイナスにならない生活費です。
配当所得や資産の取り崩しで得られる金額が20万円であれば、必ずそれ以下に抑えます。
なぜなら、セミリタイア生活を続けていけなくなってしまうからです。
当たり前ですが、収支がマイナスになるということは、資産を余計に取り崩すことにつながります。
資産が減れば得られる配当などが減り、そのあとは加速度的に資産が減っていきます。
このことからも、生活費をある基準で維持することが重要です。
この基準については、人によってお金をかける部分が違うので千差万別です。
自分の最適な支出を知ることが、まずはセミリタイアの目標設定には必要なので、目指す過程で明確にしていきます。
セミリタイアまでに必要な資産額
セミリタイア後の生活費となる基準が決まったら、次に必要な資産額を算出します。
セミリタイア生活は、資産から得る配当金などを生活費に使う方法があります。
配当金を得ながらセミリタイア生活を送ると仮定し、資産に対する利回りが年4%である場合を考えてみます。
資産が3,000万円ある場合、年利4%だと年間で120万円の配当金になります。
月換算すると10万円の配当収入です。
もうひとつ前提として考えなければならない項目があり、それは生活費を配当収入でどれだけカバーするかです。
要するに収入の内訳を考えます。
10万円:給与などの収入
10万円:配当収入
合計20万円
この内訳を決めるには多くの不確定要素がありますし、生活費も徐々に把握できる部分になります。
初めは大体の目安で問題ないので、セミリタイアに必要な資産を計算してみましょう。
例として、毎月の生活費が30万円かかる世帯で、給与収入13万円と配当所得17万円の収入で生活をするとします。
この場合の配当所得を得るための資産がいくら必要かという計算です。
計算方法は次のような式になります。
必要資産額=必要な配当所得の額×300
数値を入れて計算してみます。
17万円×300=5,100万円
セミリタイアを目指す過程で、この算出された金額が基準となります。
そして、資産を築きながら自分の最適なバランスに調整していきます。
生活費をもう少し抑えるのか
給与収入を上げるのか
配当所得の割合を増やすのか
いつ頃からセミリタイア生活を送りたいか
最後に決めるのは、いつ頃からセミリタイア生活にシフトするかです。
必要な資産額が6,000万円と想定し、セミリタイアを10年後に決めたとします。
6,000万円を10年で貯めるための毎月の貯金額を計算してみます。
楽天証券に積立かんたんシミュレーションという便利なものがあるので、これを利用してみます。
毎月のリターンは年利4%にします。

6,000万円を10年で貯める場合、毎月の貯蓄額は約41万円になります。
20年で貯める場合は次のようになります。

毎月の貯蓄額は17万円弱です。
準備期間の違いで毎月の入金額が大きく変わるのが分かると思います。
ただし、準備期間を伸ばせばハードルは下がりますが、伸ばせば伸ばしただけ年齢を重ねることになります。
35歳の10年後なら45歳、20年後なら55歳です。
将来的に定年が70歳になっていれば、55歳でも定年の15年前にセミリタイア生活に移れることになります。
20年は今の状況を続けるという部分は課題ですが、色々な要素によって調整はできるので、自分にあった目標を決めていきましょう。